2021年02月10日

大鵬と貴ノ花、千代の富士と貴乃花の「因縁」

大相撲で、1990年5月場所(夏場所)18歳5ヶ月で新入幕の貴花田(後の横綱・貴乃花は、この場所は、場所前の足のケガもあり、4勝11敗と大きく負け越し、十両に陥落したが、同11月場所(九州場所)に再入幕

再入幕後は、8勝7敗、6勝9敗の後、1991年3月場所(春場所)で12勝3敗で、敢闘賞、技能賞を獲得

翌同5月場所(夏場所)で前頭筆頭まで番付を上げた貴花田は、いきなり初日に横綱・千代の富士と対戦

角界で最初に通算1000勝を達成し、角界では初の国民栄誉賞を受賞した横綱千代の富士貢は、角界のスーパースターであり、大横綱

片や貴花田は新進気鋭の若手

この一番は大いに注目され、勝負は貴花田の完勝

貴花田は、18歳9ヶ月で金星を獲得

一方、敗れた千代の富士は、3日目にも敗れ、現役引退を表明した

千代の富士の「現役最後の相手」は、貴闘力だったが、初日に貴花田に完敗したことが現役引退の大きなきっかけだったという

千代の富士は、当時の歴代1位の優勝回数だった大鵬の32回にあと1と迫る31回を記録していたが、貴花田に完敗し、あと1と迫る中、現役引退を表明した

現役引退について、「気力」が限界で、現役を続けることも限界だったという

思えば、大鵬の現役最後の相手が貴花田の父・初代貴ノ花で貴ノ花に敗れ現役引退し、千代の富士の現役引退のきっかけが貴ノ花の息子の貴花田だったのは「因縁」めいていますね

ちなみに、千代の富士の現役最後の相手・貴闘力の師匠は、初代貴ノ花が親方だった
(貴花田も同じ部屋)

貴花田は、その後、22回の優勝をし、「平成の大横綱」といわれた
(貴花田は、貴ノ花→貴乃花と改名)

1991年5月場所の千代の富士と貴花田(後の横綱・貴乃花)の最初にして最後の対戦は、「昭和の大横綱」(千代の富士)が後の「平成の大横綱」(当時の貴花田、後の横綱・貴乃花)に敗れた歴史的瞬間でした

大鵬と貴ノ花、千代の富士と貴乃花(貴花田)には「因縁」を感じますね



貴乃花 我が相撲道

「平成の大横綱」といわれた貴乃花光司氏がインタビューに基づき、我が相撲道を振り返る
大相撲界を去った心境も話しています

感動的な22回目の優勝は、ケガに耐えての優勝で、当時の小泉首相が表彰式で「感動した」とコメントした
しかし、この感動の優勝の「代償」大きく、7場所連続休場などし、その後、回復することなく、現役引退へ
現役引退後、一代年寄を贈られ、貴乃花親方として、将来の理事長候補として活躍したが、幾つかのトラブルに巻き込まれて大相撲界を去った
今後の貴乃花にも注目されます
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2021年02月08日

「小さな大横綱」千代の富士貢

千代の富士貢は、第58代横綱で、大相撲で最初に通算1000勝を挙げ、大相撲初の国民栄誉賞受賞者

優勝31回、53連勝などを記録した偉大な横綱です

身長183センチだから一般では長身ですが、角界では大きくなく、何より体重が126キロと角界では軽い部類でした

この体格で、角界に君臨し、「小さな大横綱」と呼ばれていました

角界では小柄な部類でしたが、筋骨隆々で運動神経抜群でアスリートを思わせました

筋骨隆々で精悍なマスクで「ウルフ」と呼ばれていました

以前の横綱へ駆け上がる前の千代の富士は、小柄な体格に反し、「大きな相撲」を取り,、ケガに泣かされ、肩の脱臼癖がありましたが、徹底した稽古で筋肉の鎧を作り、肩の脱臼癖などを克服しました

横綱へ駆け上がる際は、精悍なマスクで立ち合いの「にらみ」で「ウルフフィーバー」を巻き起こしましたが、立ち合いの「にらみ」が浸透し、千代の富士が横綱になってからは、一大ブームとなった「にらみ」は千代の富士自身はやがてしなくなりました

千代の富士が「にらみ」を辞めてもしばらくは「にらみ」が角界に浸透していました

負けん気の強い性格で、勝負強く、優勝決定戦では5回戦っていますが、全勝という驚異の戦績を残しています

昭和では、あの双葉山の69連勝に次ぐ53連勝を記録

「昭和の大横綱」を選べば、私は、双葉山、大鵬、北の湖、千代の富士を挙げますが、連勝については、昭和では、双葉山の69連勝に次ぐ53連勝を記録し、大鵬(45)、北の湖(32)の連勝記録を上回ります

ちなみに53連勝は、昭和63年九州場所千秋楽でストップしました

翌昭和64年は1月7日までで、1月8日から平成となっており、53連勝は昭和の「最後」にストップしています

53連勝は昭和で記録され、昭和の「最後」にストップしています

何か「因縁」めいていますね

優勝31回は、当時の歴代1位だった大鵬にあと1回と迫っての現役引退で、惜しいですが、「気力」が限界でこれ以上は続けられなかったと千代の富士本人が話しています

優勝31回、53連勝、優勝決定戦5戦全勝など千代の富士は、偉大な「小さな大横綱」でした



不撓不屈―1045勝への道のり

角界では小型軽量ながら優勝31回、53連勝など記録した「小さな大横綱」千代の富士
通算1000勝で、角界初の国民栄誉賞を受賞するなど大相撲界を広く世間に知らしめました
角界の大きな盛り上がりに千代の富士の存在があります
度重なるケガを徹底した稽古で克服し、優勝決定戦5戦全勝の勝負強さは、精神力の強さからでしょうか
不屈の精神力で数々の大記録を打ち立てました
本書では、その軌跡に迫っています
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2021年02月06日

「巨人・大鵬・玉子焼き」の大鵬幸喜

「巨人・大鵬・玉子焼き」は、当時の子供たちが好きなものを並べた流行語です

大鵬とは、第48代横綱の大鵬幸喜のことで、柔らかい巨体(身長187センチ、体重153キロ)を利して「負けない相撲」を取りました

新入幕から引退まで優勝しなかった年はなく、10年以上相撲界に君臨しました

その間に優勝回数32回、6場所連続優勝2回、45連勝などをしています

45連勝でストップした時は、ビデオや写真では相手の戸田の足が先に土俵を割っている「誤審」で、その後、ビデオを勝負判定の参考にするきっかけとなりました

勝負判定に「科学」を持ち込んだ大鵬の45連勝ストップは、双葉山の69連勝ストップとは別の意味で「エポックメイキング」な「事件」でした

大鵬とは、中国の思想書「荘子」が出典の伝説上の鳥で、当時の二所ノ関親方(大鵬の師匠)が有望な弟子につけようとあたためていたものです

ちなみに、冒頭の子供が好きなものを並べた「巨人・大鵬・玉子焼き」に対し、大人、特に男性が好きなものを並べた「大洋・柏戸・水割り」という流行語もありました



巨人、大鵬、卵焼き―私の履歴書

本のタイトルは、当時の流行語
個人的には、卵焼きより玉子焼きのほうがしっくりします
本の内容は、ウクライナ人と日本人のハーフであった大鵬の苦悩なども描かれた大鵬の半生の自伝
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2021年02月03日

王鵬の今後に「期待」

大相撲で初場所新十両だった王鵬は、史上2位の優勝32回を誇る大鵬の孫

新十両だった初場所は5勝10敗と大きく負け越した

しかし、父が元関脇の貴闘力、母が大鵬の娘、つまり大鵬の孫という角界のサラブレッド

この「血統」がプレッシャー(重圧)にもなるだろうが、負けずに頑張ってほしい

身長191センチ、体重175キロの恵まれた体格でもあり、前述の「血統」と合わせ、今場所は大きく負け越したが、今後への「期待」は大きい

祖父・大鵬は順調に出世したが、王鵬は初場所で新十両で大きく負け越した

今後も大鵬の孫として注目され続けるだろうが、頑張ってください

注目してますし、期待もしてます



第48代横綱 大鵬幸喜―甦る昭和の大横綱CD BOOK

王鵬の祖父の昭和の大横綱の大鵬幸喜を写真と資料で追う栄光の軌跡
柔らかい巨体を生かした「負けない相撲」を取りました
史上2位の優勝32回や2回の6場所連続優勝をした大鵬ですが、今後も作りにくい大記録は入幕から引退まで毎年優勝したことです
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2021年02月02日

相撲の天才・照国と大鵬

照国万蔵は、身長173センチ、体重161キロのアンコ型の力士であまり前へ倒れない抜群のバランス感覚を持っていました

天才型の力士でリズミカルな動き、博多人形のような身体、さらに紅をさす身体から「桜色の音楽」「ばら色の交響詩」「白い殿堂」「動く錦絵」などといわれました

優勝は2回しかしていないが、成績以上に強さと奥行きを見せた横綱でした

双葉山に3勝2敗と勝ち越している数少ない力士で、羽黒山に6勝8敗地と負け越していますが、照国が体調を崩したこともあるかもしれません


手のひらを常に上にすることによる力のベクトルを上にもっていき、「力学」の応用であまりバッタリと前へは倒れませんでした

「下半身はがっちりと安定させ、上半身の体重を相手に預けていた」(照国)といわれます

相撲評論家の中沢潔氏いわくこれができるのは「相撲の天才」だろうといっています

伊勢ヶ濱親方(照国)によると「大鵬も同じことをやっていた」そうで、まさに「名人は名人を知る」で「天才は天才を知る」といったところでしょうか

これらのエピソードは中沢潔氏の著書「相撲もの知り博士」に書かれています

照国は、優勝は2回(連覇)しかしていませんが、成績以上に強さを感じました

照国については、横綱照国物語を、大鵬については、巨人、大鵬、卵焼き―私の履歴書昭和の名横綱シリーズ 2 大鵬幸喜 (別冊相撲)に詳しく書かれています



横綱照国物語

「相撲の天才」照国万蔵の生涯



昭和の名横綱シリーズ 2 大鵬幸喜 (別冊相撲)

柔らかい巨体で「負けない相撲」を取った現役時代と弟子を育成した大鵬を追う
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2021年01月30日

大鵬のライバル・柏戸剛

柏戸剛は、大鵬幸喜とともに「拍鵬時代」を築きました

優勝回数が5回と少ない(大鵬は32回)ですが、大鵬との本割での対戦成績は16勝21敗(現役最晩年の大鵬の5連勝までは16勝16敗と五分の対戦成績)

体が堅く思わね取りこぼしもあり、優勝回数が伸びませんでしたが、成績以上に強かった横綱です

ライバル・大鵬とは好対照で、大鵬の「柔」に対し柏戸の「剛」

大鵬は子供や女性が好きな力士で「巨人・大鵬‐・玉子焼き」、柏戸は大人、特に男性が好きな力士として、「大洋・柏戸・水割り」といわれました

柏戸は順調に出世しましたが、大鵬はさらに順調に出世しました

柏戸と大鵬の初対戦は1960年1月

この場所で新入幕の大鵬が初日から11連勝しましたが、12日目に小結の柏戸に敗れています

以来優勝回数では前述のように大鵬に水を開けられましたが、直接の対戦絵は拮抗に戦いました

柏戸は前述のように体が堅く、思わぬ取りこぼしがあり、病気やケガにも苦しんだのが、強さのわりに成績が伸びなかった原因かもしれません



大相撲名力士風雲録22―月刊DVDマガジン 柏戸 北葉山 豊山 (ベースボール・マガジン社分冊百科シリーズ)

柏鵬時代を彩った柏戸、北葉山、豊山の大相撲名力士風雲録
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2021年01月26日

関脇・照ノ富士 来場所は大関復帰が懸かる

日本相撲協会で番付編成を担う審判部の伊勢ヶ浜親方(元横綱旭富士)は、24日の大相撲初場所千秋楽で11勝を挙げ、三役で2場所連続2桁勝利の関脇・照ノ富士が来場所の春場所(3月14日初日、エディオンアリーナ大阪)が大関復帰を賭ける場所になると明言した

照ノ富士は2015年名古屋場所で新大関に昇進

2017年九州場所で関脇に転落後、序二段まで陥落

そこから復活し、昨年7月場所で2度目の優勝、先場所は小結で13勝(優勝同点、優勝決定戦で敗れる)を挙げていた

昇進の目安は、三役で直前3場所で33勝以上とされる

現行のカド番制度となった1969年名古屋場所以降、大関復帰は8例あるが、最長のブランクは魁傑の7場所

照ノ富士が復帰を決めれば大幅に記録を更新する

(この記事は、ネットニュースの日経新聞の記事で作成しました)



相撲 2020年 08 月号 7月場所総決算号

照ノ富士は、昨年7月場所で復活優勝
その時の総決算号

その後、先場所は小結で13勝を挙げ、今場所は関脇で11勝を挙げました
来場所に大関復帰が懸かります
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2021年01月25日

大相撲初場所、4部屋の全力士が新型コロナウイルス関連で全休

先場所(昨年11月場所)で3勝12敗と大きく負け越し、今場所(大相撲初場所)は十両に陥落し、初日から全休の炎鵬・・・

来場所はさらなる番付降格か!?
(新型コロナウイルス関連の休場のため、番付の扱いが未定)

小柄な業師として土俵を盛り上げていた炎鵬が不在で、寂しさも感じます

炎鵬の所属する宮城野部屋は、横綱・白鵬、十両の石浦ら部屋の全力士が新型コロナウイルス関連で全休だ

新型コロナウイルス関連で、九重部屋、友綱部屋、荒汐部屋も部屋の全力士が今場所を全休

新型コロナウイルス関連が角界に広がっています

来場所は、新型コロナウイルス関連で全休した力士が復帰できるか、それらの力士の番付の扱いがどうなるのかも注目だ



報道写真集 炎鵬 ―燃える小兵―

人気の小兵力士・炎鵬の魅力を伝える写真集
十両に陥落し、今場所は新型コロナウイルス関連で全休しましたが、来場所以降の活躍を期待しています
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大相撲初場所は13勝2敗で大栄翔の初優勝

24日に、大相撲初場所千秋楽が行われました

2敗で単独トップの平幕・大栄翔がこの日も勝ち、13勝2敗で初優勝を決めました

大栄翔は埼玉県出身

埼玉県出身力士の(幕内)優勝は初めてです

3敗で追っていた大関・正代は、この日の朝乃山戦の前に大栄翔に優勝を決められました

正代は、この日の結びの一番で朝乃山と対戦し、敗れ11勝4敗

この一番に勝った朝乃山も11勝4敗でした

「綱取り場所」だった貴景勝は、途中休場で2勝8敗5休で、来場所はカド番となります

三賞は、殊勲賞が大栄翔、敢闘賞が該当者なし、技能賞が照ノ富士と翠富士です

(この記事は大相撲公式サイトの記事を参考にしました)

(幕内)優勝・・・
大栄翔(初) 13勝2敗

三賞・・・

・殊勲賞 大栄翔(3回目)

・敢闘賞 該当者なし

・技能賞 照ノ富士(3回目)、翠富士(初)



大栄翔 勇人BBM2021 大相撲カード 直筆サイン 60

令和3年初場所を初優勝した大栄翔の直筆サイン入り大相撲カード
埼玉県出身力士の(幕内)優勝は史上初
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2021年01月24日

大相撲初場所14日目、大栄翔が単独トップで千秋楽へ

23日に、大相撲初場所14日目が行われました

優勝の可能性は、13日目まで2敗の大関・正代と平幕・大栄翔のみです

大栄翔は、この日も勝ち、2敗を守りましたが、正代は、関脇・照ノ富士にはたき込みに敗れ3敗に後退

照ノ富士は勝って10勝と勝ち星を2桁にしました

大関・朝乃山もこの日勝って10勝目

千秋楽は、2敗でトップの大栄翔が隠岐の海と、3敗で追う正代が朝乃山と対戦

優勝は、大栄翔か正代ですが、1差でトップの大栄翔が圧倒的有利

正代の優勝は、千秋楽で大栄翔が敗れ、正代が勝ち、2人の優勝決定戦で正代が勝った場合のみ

(この記事は大相撲公式サイトの記事を参考にしました)



おめでとう! 正代関 初優勝、大関昇進 記念写真集

昨年の秋場所に初優勝し大関昇進した正代の昇進記念写真集
新大関の先場所は休場で今場所はカド番でカド番を脱出し13日目まで11勝2敗で優勝争いのトップに大栄翔と並んでいましたが、14日目に敗れ、大栄翔が勝ったため、千秋楽は1差で追う展開に
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